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微妙に悩む -相手の爪きり-

 デート、っていうかまぁ色事の直前に相手の爪が伸びているのに気づいたらどうしたものでしょう。

 自分用の爪切りは持ち歩いているのですが、さて、ラブラブを装って切るべきか。
 びくびくしながらコトに及ぶべきか。

 ホテトル嬢さんは、ラブラブを装って自衛のために相手の爪を切るそうな。
 なんで切ってほしいかまで、言うのがあれだな~。
 う~ん。

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意外性というチャームポイント

 仕事場の傍におにぎり屋さんがある。
 今の仕事場は住宅街の真ん中に、ちょこんちょこんと事務所ビルがある、そのビルの一つに入っている。
 夕方、駅前の商店街はオフィスから駅に向かうサラリーマンより買い物に向かう主婦の方が多い。そんな町だ。

 件のおにぎり屋さんは、住宅街のおにぎり屋さんとしては値段も味も普通だ。お米がおいしいのもおにぎり専門だから当然だし、具の展開も悪くはないけど飛びぬけたものもない。

 売り子さん、というか、販売員、というかの多くはおばちゃんのパートっぽい人がほとんどだ。
 その辺も、普通の住宅街のおにぎり屋さんだ。

 時々若い売り子さんが入るけれど、何ヶ月かするといなくなる。冬休みのバイトとかなんだろう。スノボにいくお金を稼いだら辞めちゃう、新学期が始まったら辞めちゃう、そんな感じに見える。

 先日、新しい若い子が入った。
 結構、定着しそうな雰囲気だ。
 それだけで
「買おうかな」
って思った。

 というか、その若い子が

男の子

なのだ。

 これが池袋とか新宿の駅の構内にあるおにぎり屋さんならともかく、住宅が多いエリアのおにぎり屋さんなんだよ。
 近所にはカラオケ屋とか、本屋とか、飲み屋とか、コンビニとか結構ある。若い男の子のアルバイト先としては、おにぎり屋さんより時給も自由度も高いものが多くありそうに見える。

 でも、地味なおにぎり屋さんで、彼は働いている。
 職場はおばちゃんばっかり。
 買いに来るのはサラリーマンや、ちょっと疲れたOLで若い男の子にとっては出会いなんてなさそう。
 そんなおにぎり屋さんに、若い男の子。
 ミスマッチだ。

 美形でもなんでもないが、
「おにぎり屋さんの売り子さん」
というだけで、彼に一つチャームポイントが付け加わった気がする。

 私からすると好みの顔じゃない。でも、その子がいるとなんかオナカが空いてなくてもおにぎり買っちゃうんだよね。

 おにぎり屋さんにも一つチャームポイントが付け加わったらしい。

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